高校性の時がセーラー服でした。
紺地で襟に白のラインが2本入ってて、スカーフは黒で無難で地味目な印象。
でも、なぜか前襟の三角の胸当てがなく開いているタイプのデザインだったので中に何を着るか、いつも迷っていました。
色々と考えてセーラー服から見えないようにVネックの深いアンダーシャツをインナーによく着用していました。
一応、地元ではお嬢様学校と言われているという自覚があったので(私自身ではなく学校のイメージです)、そこそこ自分では身なりに気をつけていたつもりです。
そんな、ある日、事件が起こりました。
大切なテストの日に寝坊してしまいパニックになった私は、いつものように鏡に向かって入念にチェックする余裕もなく家を飛び出しました。
走りに走って、どうにか予定の電車に飛び乗り、やっと一息ついたのですが・・・。
周囲の人が私をチラチラと見ているような?
目をそらしているような?
おかしな空気に気がつきました。
「ちょっと何てカッコしてんの!」
聞き慣れた友達に声が電車内に響き、私は弾かれたように窓に映った自分の姿を見ました。
「あれッ!」
私がいつも着ているVネックのインナーだと思って身につけていたもの、それはなんと!母親のババシャツでした。
母が私の洗濯物と間違えてタンスにしまったらしくて、私はそれを大慌てで身につけて全力疾走して電車に飛び乗っていたのです。
ババシャツはゆるゆるとしていて、前襟からも当然ハミ出ているし、裾を無理に引っ張るとビヨ~ンと伸びてスカート周りがだらしないシルエットになってしまいました。
友達が大笑いしている中、私は大急ぎで、トイレでババシャツを脱いできました。
秋だったので、かなり寒かったです。
その日、以降、前日にインナーの用意まで、きちんとする習慣が身につきました。
家から出て、電車に乗るまでに、何人にあの姿を見られたんだろうと思うと、今でも赤面してしまう恥ずかしい黒歴史です。