私は、中学から大学まで一貫教育の私立の女子校に通っていました。

地元ではいわゆる「お嬢様学校」と呼ばれる、歴史のある学校です。

制服はセーラー服。

戦前から形の変わっていない何の変哲もない、「ザ・セーラー服」という感じのものでした。

生活指導の先生が厳しく、毎朝、校門でスカート丈をチェックされるし、学校が終わってからの繁華街では、よく先生が見回りをしていたので、制服を着崩して寄り道をすることも出来ませんでした。

また、スカート丈を短くしたり、当時、流行っていたルーズソックスなどに変えて外を歩いていると、OGの人に注意されたり、学校に告げ口されたりと、とにかく「そのまま着る」ことにこだわっている学校でした。

当時は、古臭いセーラー服が好きではなく、他の私立の水色のセーラー服やブレザーに憧れたりもしたものですが、卒業して歳を重ねてみると、なるほど、確かにザ・セーラー服というのが、一番品があって可愛らしいものです。

また、指定の三つ折りの白いソックスにも、スカートを短くすると、似合わないというのも、今頃分かりました。

その古き良きセーラー服の人気を示すように、稀に「制服盗まれた!」という話を聞くことがありました。

実は例にも漏れず、私の制服も一度盗難に遭っています。

着ている当時は分からなかった、地元では有名なお嬢様学校の典型的なセーラー服。

私も今は、スカートの丈を短くして着崩している後輩を見ると、つい昔の担任の先生に連絡してしまうような迷惑なOGになってしまっています。